2022年3月26日土曜日

松風橋

土居町の古子川には、県下で唯一の道路レンガアーチ橋が架かっています。道路側からは普通の小さな橋にしか見えませんが、側面から見ると弧を描くレンガならではの美しい姿がよくわかります。欄干の親柱が道路に陥没しているため、残念ながら詳細は不明です。

愛媛県四国中央市土居町 明治30年代


2022年3月19日土曜日

鍵谷カナ頌功堂

伊予絣創始者の鍵谷カナの功績を讃えて、伊予織物工業協同組合が建設した。設計は愛媛県庁や萬翠荘と同じく木子七郎。鉄筋コンクリート造の八角堂で中央に頌功碑を納める。8本のエンタシスの柱と斗組により反りの強い本瓦葺き八角屋根を支える特徴的な姿形をしている。国の登録有形文化財。

愛媛県松山市西垣生町 昭和4(1929)年



2022年3月12日土曜日

旧長浜町役場


肱川の河口に位置する大洲市役所長浜支所は、昭和初期の洋風庁舎の特色がよく表れている県内最古の現役の庁舎で、平成12年には国登録有形文化財に指定されました。木造2階建てで左右対称、正面玄関上部には半円形のモチーフが飾られた、当時としてはかなり豪華な建物でした。当時の長浜は、前年に長浜大橋を完成させるなど、養蚕業や製糸業、海運業などで活況を呈していた全盛期で、その繁栄ぶりを物語っています。

愛媛県大洲市長浜 昭和11(1936)年

2022年3月5日土曜日

木蠟資料館 上芳我邸


木蝋生産で富を成した本芳我家の分家で、本家同様に江戸から明治期に木蝋生産で栄えた商家の屋敷です。重厚な漆喰の壁と名家らしい風格が漂う町並みの代表的建物で、その広大な敷地内には主屋と土蔵、釜場、蠟搾り小屋などがあり、あわせて10棟が国の重要文化財に指定されています。邸内には当時の木蠟生産や工程などを学べる展示棟があり、往時の豪商の暮らしぶりとそれを支えた木蝋産業について見学することができます。

愛媛県喜多郡内子町内子  明治27(1894)年

2022年2月26日土曜日

山根収銅所


第四通洞から排出された約3トンの坑水がここに流れてくると、交互になだらかな傾斜をつけた鉄のクズを入れた槽とスギの葉を入れた槽を通り、銅イオン水(有毒)を鉄イオンに置き換え、銅を回収するとともに石灰で中和して水を無害化処理していた。その水は再び鉱山鉄道の坑水路を通り、星越の選鉱所で水質チェックした後、海に放流されていた。なお現在も水質管理の目的で稼動しており、その様子は内宮神社の石段の途中から見られる。

愛媛県新居浜市山根町 明治38(1905)年

2022年2月19日土曜日

渓泉亭

 

渓谷美で名高い面河渓に、洋館風の高級旅館・渓泉亭が残っている。宿泊用の客室には欅や桧など面河渓に自生する樹木名が付けられ、各部屋の扉や柱、調度品などはすべて部屋名の材が使われていた。昭和45年ごろから交通網の整備が進むと、面河渓には県内外から観光客が押しよせ、特に紅葉の時期には自動車の渋滞ができた。しかし次第に旅行形態が日帰りへと移行すると宿泊客が減少、平成13年に営業を終了した。今はそのホテルの横に食事や休憩ができる面河茶屋があり、不定期でホテルの内部見学会も行われているようだ。

愛媛県上浮穴郡久万高原町若山 昭和5(1930)年


2022年2月12日土曜日

宇和島駅の扇形機関庫と転車台



扇形機関庫とは転車台を中心として構築された扇形の格納庫のことで、昔の蒸気機関車は前後があったため、進行方向を変えるときに機関車の向きを変える必要があった。そのため多くの駅に転車台があった。
扇形機関庫は機関車の整備や点検をする際に、分岐器の数や設置面積を大幅に節約できるため、多くの機関区で用いられた。鉄骨部には古レールが再利用されている。最近このスペースはギャラリーやイベントに使われている。なお扇形庫と転車台がともに現存するのは四国地方では宇和島だけ。

愛媛県宇和島市錦町 昭和16(1941)年