2023年5月6日土曜日

旧広瀬邸





住友家の初代総理人・広瀬宰平の住宅で国の重要文化財。母屋は明治10年建築、明治20年に現在地に移築され、新座敷と庭園が明治22年に作られた。母屋は伝統的な日本建築様式の中に、西洋から輸入した板ガラス、避雷針、暖炉、洋式便器などが取り入れられ、それらが見事に調和している。二階は望煙楼と称し市内を一望するつくりとなっている。別子銅山開坑200年祭の迎賓館として建築された新座敷は、住友出入りの大工棟梁八木甚兵衛の手になり、数寄屋風の意匠を凝らした上質なつくりである。旧広瀬邸は敷地内の建物がほぼ全て残り、改造もほとんどなく、明治期の大規模和風住宅の姿を今日に伝える貴重な遺構である。なお5月5日(こどもの日)は、広瀬宰平の誕生日を記念して無料公開となっている。

愛媛県新居浜市上原 明治10(1877)年~

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