初代(砂場公園) |
初代(サンライズ糸山) |
2代目(今治港) |
腕木式としては国内で最後まで現役を務め、103年にわたり潮の流れと進路を船に伝えてきた。高さ約5m、鉄のアームの両端に取り付けられた丸い赤と四角い黒の表示板が上下に動いて潮流の向きを知らせた。老朽化のため1990年に2代目と交代したが、電光掲示板などの設置が進んだため2011年度末で廃止、撤去された。初代の信号機は撤去後に砂場公園に移設されていたが現在はサンライズ糸山で、2代目は今治港で見ることができる。
大小の島が点在する来島海峡は、潮流が早い国内有数の通航の難所として知られる。潮の流れに応じて原則の右側通航から左側に変える、世界でも珍しい規則もある。隣接するレンガ造りの吏員退息所も当時のものだったが、2代目信号機とともに撤去され、現在は灯台が残るのみとなった。
愛媛県今治市吉海町 明治42(1909)年
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