2020年7月19日日曜日

犬塚池樋門


樋門とは堤防の下を通り抜ける排水・灌漑用の水路のことで、犬塚池樋門は大かんばつ被害を機に完成した。犬塚の由来はその昔、仙遊寺と栄福寺を兼務していた住職が犬を飼っていた。その犬は寺の鐘が鳴った方に走り用事を伝える利口な犬だったのだが、ある日、両方の鐘が同時に鳴ったため、どちらに行けばよいか右往左往するうち池に落ちて溺れ死んでしまった。それを聞いた村人はかわいそうに思い湖畔に犬塚を立ててその後、犬塚池と呼ぶようになった。という話が残っている。

愛媛県今治市玉川町八幡 昭和13(1938)年

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