2020年7月26日日曜日

大明神川トンネル



川の下にトンネルが掘られ、鉄道が走るという珍しい「川底のトンネル」が旧東予市にある。場所は伊予三芳駅近くの大明神川トンネル。この辺りは典型的な天井川で周囲の土地が川の堤防より低く、橋を架けると膨大な費用と時間がかかるためこの工法がとられた。ちなみに川底トンネルは全国的に三例しかなく、鉄道ファンなどから注目を集めている。

愛媛県西条市三芳 大正12(1923)年

2020年7月19日日曜日

犬塚池樋門


樋門とは堤防の下を通り抜ける排水・灌漑用の水路のことで、犬塚池樋門は大かんばつ被害を機に完成した。犬塚の由来はその昔、仙遊寺と栄福寺を兼務していた住職が犬を飼っていた。その犬は寺の鐘が鳴った方に走り用事を伝える利口な犬だったのだが、ある日、両方の鐘が同時に鳴ったため、どちらに行けばよいか右往左往するうち池に落ちて溺れ死んでしまった。それを聞いた村人はかわいそうに思い湖畔に犬塚を立ててその後、犬塚池と呼ぶようになった。という話が残っている。

愛媛県今治市玉川町八幡 昭和13(1938)年

2020年7月13日月曜日

旧制松山高等学校講堂


旧制松山高等学校講堂は大正11年の建築で章光堂と呼ばれていました。木造2階建の簡素ながらも美しい建物は、昭和25年に新制愛媛大学文理学部講堂、昭和38年から現在の愛媛大学附属中学校の講堂となり各種行事に使用されています。国の登録有形文化財に指定されています。

愛媛県松山市北持田町 大正11(1922)年

2020年7月4日土曜日

関屋川砂防堰堤群


丹原町の三島神社の参道を分断するように、砂防堰堤(さぼうえんてい)が築かれている。堰堤とは川の水(この場合は土砂)を他に引いたり、流れを緩やかにするために築かれた堤防の事で、簡単にいうと「砂のダム」。約1.2kmの間に高さ約2m、幅約25mの堤防が階段状に55基も並んでいる。70年以上経過した今日でも、その機能を十分果たし、規模や設計技術の面からも、注目に値する歴史的建造物であるといえる。

愛媛県西条市丹原町関屋 昭和7(1932)年~10(1935)年頃