佐田岬駐車場近くにあった廃屋は、砲弾の維持管理(弾磨き)を行う場所で、ここで雇われた民間人がビール瓶くらいの弾を磨いていたそうだ。戦後は払い下げられて民家となり、その後は写真のような廃屋状態になっていた。日本で唯一残された木造の弾磨き鍛造所という戦争遺跡だったが、現在は取り壊されているらしい。
愛媛県西宇和郡伊方町正野 大正15(1926)年
愛媛県西宇和郡伊方町正野 大正15(1926)年
愛媛県西条市小松町新屋敷 大正15(1926)年
江戸時代に重要な港としての役割を果たしていた岩城島には、松山藩の島本陣とされた「三浦邸」が置かれていた。三浦邸は塩田開発や回船業で繁盛した豪商で、藩の公的な接待の場所としてその邸宅が使われた。部屋の間取りや庭園などに島本陣としての風格をうかがわせる貴重な建物だ。大正・昭和期には若山牧水・吉井勇が訪れ歌を残している。昭和52年に御成門や主賓の間、畳敷きの便所などが修復され郷土館として開館した。
愛媛県越智郡上島町岩城 江戸時代