2022年1月29日土曜日

菖蒲堰分水工

古くより温泉郡(川内町、重信町)地区では分水を巡っての争いがあったため、堰の構造や分水の方法、水量などを調査し完成した。その結果、分水の割合を上堰62%、下堰38%と決めたという。

愛媛県東温市山之内 大正2(1913)年


2022年1月22日土曜日

大谷池樋門


樋門とは河川から用水を取水したり、排水路の水を河川へ排水するために、堤防を横断して作られた水路のこと。平成19年に廃止になりましたが、モニュメント的に残されています。2種類のレンガを使い分け、両翼に広げたその姿は美しく、近代土木遺産に指定されています。

愛媛県西条市小松町南川 大正3(1914)年

2022年1月15日土曜日

明治橋

平成22年度選奨土木遺産に認定された千丈川に架かる明治橋です。下路式の鉄筋コンクリートアーチ橋は、県内ではここだけで全国的に見ても数が少なく、同じ形式の橋では現役最古という貴重な橋なのです。

愛媛県八幡浜市大正町 昭和51930)年


2022年1月8日土曜日

旧西村酒造場


旧津島町岩松地区には江戸から明治期の歴史ある家屋や酒造場が多数残っており、そんな中でも一際目を引く白壁の建物が岩松に3軒あった蔵元のひとつ西村酒造場である。明治期に建てられた酒造場には昭和40年代まで使っていた酒蔵と酒造りの道具が当時のまま残っている。現在は地元有志らが、どぶろく「なっそ」を製造しており、2階では酒蔵コンサートなどが行なわれている。下の写真は住居部分。

愛媛県宇和島市津島町岩松 明治期

2022年1月1日土曜日

旧大洲商業銀行




明治時代後期の大洲は養蚕業や製糸業で隆盛を極め、銀行は繭を抵当に融資していたため、繭の保管所として建てられたのがこの銀行です。イギリス積みの赤煉瓦構造、寄棟屋根に和瓦を葺き鬼瓦に商の字を入れた和洋折衷の造り、明治の息吹が香る洒落た洋館です。平成3年に大改造を行い、大洲市の観光拠点「おおず赤煉瓦館」としてオープン。市の歴史資料や物産の数々を展示したれんが工房やギャラリーなどになっています。

愛媛県大洲市大洲 明治34(1901)年