2021年11月27日土曜日

旧大浜灯台吏員退息所



白い砂浜が広がる唐子浜に佇むレンガ造りの建物は、かつて来島海峡の航行の安全を見守っていた旧大浜灯台吏員退息所(灯台職員の官舎)で、今治市湊町にありました。昭和56年の灯台撤去に伴い、吏員退息所もその役目を終え、唐子浜に解体移築され、現在は唐子浜海の子の家として活用されています。

愛媛県今治市古国分 明治35(1902)年

2021年11月20日土曜日

端出場貯鉱庫跡

道の駅マイントピア別子本館がある端出場は、別子銅山の採鉱本部が東平地区から移転された昭和5年から閉坑の昭和48年まで使用された地区で、園内には採鉱本部時代からの産業遺産が数多く遺っています。駐車場山側にある巨大なコンクリートの構造物が鉱石を貯める施設(貯鉱庫)です。貯鉱庫の上には第四通洞からの軌道敷きが延び、鉱石運搬車が貯鉱庫の上から鉱石を落として鉱石を貯める仕組みになっていました。

愛媛県新居浜市立川町 大正8(1917)年

2021年11月13日土曜日

高橋邸



「止談風月無用者可入」という墨書の看板が出迎えてくれる高橋邸。「ただ風月を談じるなら、用事がなくても屋敷に入りなさい」という意味。遠来の人と時を談じ、文化を語った人高橋吉衡翁の生家であり、日本のビール業界の繁栄に貢献し、戦後の経済復興に通産大臣として大きな業績を残した高橋龍太郎翁を育てた屋敷です。龍太郎翁の長男の高橋吉隆氏(元アサヒビール株式会社会長)が、郷土である内子町への思いを寄せられていたことから、その遺族によって寄贈されました。現在は文化交流ヴィラ「高橋邸」として、遠来の客を迎えるゲストハウス、一日一組限定の宿泊施設や地域の文化活動施設として活用されています。

愛媛県喜多郡内子町内子 昭和初期

2021年11月6日土曜日

旧下司医院

正面を「洗い出し」という左官技法で飾った疑洋風木造建築。メダリオンやスタッコ壁と呼ばれる凹凸の吹き付けなど、施主と職人の進取性や心意気から醸された貴重な医院建築である。と案内板に記されていました。

愛媛県八幡浜市浜之町 昭和初期