2023年10月28日土曜日

旧内子警察署



白壁の街で有名な八日市・護国地区にある旧内子警察署は、昭和レトロな木造2階建の擬洋風建築物だ。昭和55年から平成15年まで内子町立図書館として、その後はイベントなどに使われていたが、平成25年からは内子町ビジターセンターとして再生。内子の旬な見どころや穴場スポットなどをスタッフが丁寧に対応してくれる総合観光案内所と休憩所になっている。2階は町民による展示会や写真展などが行われている。

愛媛県喜多郡内子町内子  昭和11(1936)年 

図書館だったころ

2023年10月21日土曜日

旧石崎船渠造船所(現角田造船所)第二工場ドック


現在の角田造船所には、明治末期に建造された石造りのドライドック(乾船渠)が二基残されている。当時すでに県内には波止浜船渠造船所にドライドックがあったが、石崎船渠造船所創業者の石崎金久は、波止浜に次いで海運や造船の盛んだった三津浜に近代的な造船設備のドライドックを導入したという。今なお現役で活躍する施設であり、愛媛の近代化産業遺産に認定されている。

愛媛県松山市港山町 明治末期

2023年10月14日土曜日

遊子水荷浦の段畑


「耕して天に至る」と形容される遊子水荷浦の段々畑は、山の急斜面に石垣を積み上げて造られた階段状の畑地だ。頂上は海抜80mにも及び、下から見上げるとまるで天に上る階段のようだ。陽当たりがよく石垣の温熱効果で作物がよく育つといわれ、眼前に広がる宇和海の美しさと相まって人々の知恵が造りあげた景観美で、「日本農村百景」や「国の重要文化的景観」にも選定された。まさに絶景である。

愛媛県宇和島市遊子 江戸時代

2023年10月7日土曜日

星越の西洋人住宅


別子銅山の煙害問題を解決するため雇い入れた外国人技術者のために建てられた西洋住宅2棟が今も残っている。外国人でも住みやすいよう、タイル張りの台所にサンルームやバルコニーもついた豪華な2階建て住宅で、当時は平屋だけだった山田住宅の中にあって異彩を放っていた。のちに若手社員の寮になっていたが、現在は新居浜市に寄贈されている。ぜひ一般公開してほしい。

愛媛県新居浜市星越町 昭和14(1939)年