2023年9月30日土曜日

加茂橋

毎年10月第3日曜日に行われる「お供馬の走り込み」で有名な菊間町の加茂神社参道入口にかかる桁橋。お供馬の走り込みは県の無形民俗文化財の指定を受けた伝統行事で、祭用の鞍や装飾具を着けた馬に、3歳から15歳までの少年が乗子(騎手)となり「ホイヤー、ホイヤー」の勇ましいかけ声とともに300mの参道を駆け抜ける。

愛媛県今治市菊間町浜 昭和10(1935)年

2023年9月23日土曜日

伊予鉄道岡田駅


明治33年に南予鉄道が伊予鉄道に合併し、明治43年に郡中線として営業を開始、現在の駅舎が完成した。待合室には木製椅子が置かれ、竿縁天井の意匠にも工夫が見られる。またホームには貨物があった当時の引込み線跡も残っている。のどかな田園地帯の中に佇む、数々の歴史の証が随所に見受けられる木造平屋の私鉄駅だ。 

愛媛県伊予郡松前町 明治43(1910)年

2023年9月16日土曜日

御塔谷橋


加茂川の支流・御塔谷にかかる桁橋。石鎚登山ロープウェイ乗り場から約500m先にあり、近くには大宮橋もある。

愛媛県西条市西之川 昭和11(1936)年

2023年9月9日土曜日

伊予市立翠小学校


県内最古の現役木造校舎であり、木造学校建築の原型がわかるものとして建築的価値が高い。また同時代の木造小学校の中では洋風建築としてデザインが優れており、地理的風土的な配慮が行き届いた配置計画がなされている。木造校舎として全国初の環境省所管「学校エコ改修と環境教育事業」のモデル校として、平成18年度に採択され現在の姿に改修された。翠地区の象徴的な存在として、地域住民にも愛され続けている。

愛媛県伊予市双海町上灘 昭和7(1932)年

2023年9月2日土曜日

重松倉庫


一般にノコギリ屋根の工場は木造が多く、レンガの壁面は珍しい。創業当時は中央染工という捺染工場で、北側ガラス面から光をとり入れ、日中の工場内の明るさを変動が少なく均一にできることから、繊維工場などで広く採用されていた。今では冷暖房効率が悪いことなどからノコギリ屋根が新設されることは少なく、全国にあった工場も老朽化により次々と解体されている。

愛媛県松山市立花 大正13(1924)年